アメリカで駐妻をしているアンジーです。現在2nd grade(小2)の娘がKindergarten(5歳)の時にアメリカの現地校で起こしたお金のトラブルについてご紹介します。
日本では、5歳児ならお金のトラブルをあまり心配しないですよね。私も娘がやらかす都度、びっくりしました。しかし、同じ学校に通うママ友の間では、”よくあること”のようです。アメリカの全ての小学校に当てはまるわけではないと思いますが、価値観が多様な海外では思わぬ落とし穴にハマることがあります。
もちろん、所詮5歳児なので、傷は浅く、笑い話で済ませられるものばかりですが、金銭トラブルはないに越したことはありませんよね。本記事では、海外の小学校に通われる方、特にKindergarten~低学年の方に向けて、我が家の実体験とトラブルを回避するためにできることをお伝えします。
5歳児、友だちにおごられる
アメリカ小学校には売店がある
今日、学校で鉛筆を買ったんだよ!
え⁉どこで?しかも、お金持ってないでしょ⁉
我が子の学校では、不定期に売店が設置され、文房具などを買えます。売店はPTAにより運営されていて、売上の一部は学校へ寄付されるそうです。しかし、そのことについて、先生から周知はなかったので、私はいっさい知りませんでした。後から聞いたところによると、Kindergarten(年長)の子たちが行くことを想定していなかったようです。しかし、禁止しているわけでもなく、学校の敷地内に設置されているのでアクセスが可能。休み時間に、何やら人だかりができている、かわいい文房具を手にしている人もいるということで、娘もお友だちと覗きに行ったのです。
アメリカの小学生は学校に現金を持ってきている
○○ちゃんに買ってもらったの
いくら⁉そもそも、何で○○ちゃんは、お金を持ってるの!?
学校の規則で持ち込み禁止なのは、おもちゃ、銃、クスリ・・・。お金は禁止ではありませんでした。
今はランチが無料だけど、少し前までは有料だったからかなぁ。
お金は返したけれど
幸いなことに、ママの連絡先を知っているお友だちだったので、お金は返すことができました。
しかし、娘曰く、娘から「買って!」と言ったわけではなく、お友だちが「買ってあげる」と言ったので、少し疑問に思いながらも買ってもらってしまったとのこと。
おごってもらった娘も悪いのですが、なんで、こんな鉛筆にお金を払わないといけないんだ??というモヤモヤは残りました。
教訓その1
5歳児、友だちからお金をもらう
プレゼント交換が日常茶飯事
今日、○○ちゃんからブレスレットをもらったよ。私も渡していい?
そうねぇ、この前作ったのならいいんじゃない?
幼稚園児は、日本でも手紙の交換をしたりしますよね。我が子の学校では、ガラクタプレゼントが盛んで、娘もあげたり、もらったり。おもちゃなど学校で不要なものは持ち込み禁止でしたが、先生から注意されたことはありませんでした。トラブルが起きても自己責任という考えなのかもしれません。
お金をプレゼント!?
今日は、お金をもらったよ。私もあげたいからお金ちょうだい。あと財布もほしい。
娘、お友だちからお金をプレゼントされました。お友だちは、かわいい財布を持っていて、その財布を自慢したかったようです。娘は財布を持っていないので、もらったお金をしまうケースがなく、バカにされたそうです。
教訓その2
5歳児、先生に本の購入を強いられる
来週からBook Fairだからね、e-walletに30入れておいてね、100でもいいよ。
$30?$100? その金額は誰に言われたんだい?
Book Fairとは
アメリカの学校では、期間限定で学校内に本屋さんが設置されます。この期間限定の本屋さんをBook Fairと呼びます。
子どもが授業中に先生と一緒に特設会場に行き、自分で本を選んで買います。子どもたちは、お買い物体験ができるので、このBook Fairが大好き。
支払いは、現金か子どものアカウントに親がチャージしたe-wallet(Book Fair用の電子マネー)を使います。
売られているのは本だけではない
Book Fairで、ペンを買ったよ。$5だった!
本だけしか買っちゃダメって言ったじゃない!
このBook Fair、子どもにとってはお楽しみの一大イベントですが、親にとっては悩みの種のイベントです。
というのも、文房具やおもちゃも売られているからです。しかも、結構なお値段。
Aちゃんに一緒に買おうって言われて、Bちゃんも買ってたから・・・。
娘が買ったのはこんなボールペン。
子どもの成熟度にもよりますが、5歳のわが娘に親不在での買い物はハードル高すぎでした。
先生はセールスマン!?
まだe-walletにお金残ってるよ。残しとくとお金消えちゃうから使いなって先生が言ってた。
消えないよ!次のBook Fairで使えるから大丈夫。
Book Fairの売上の一部は学校への募金となるので、学校としても売上が多い方がよいのです。先生にノルマがあるのでしょうか。我が子の先生は、熱心に購入を勧めてくれました。子どもに「この金額ならこれが買える」、「e-walletはBook Fairが終わったら消えてしまう」などど提案してくれます。
ちなみに、我が子の学校の仕組みでは、チャージしたe-wallet(電子マネー)は、払い戻しできませんが、次回のBook Fairで使えるので、”消える”ことはありません。先生が正しく理解していないのか、我が子が正しく先生の話を聞き取れていないのかは不明です。
いずれにしても、親がいくら事前に子どもと約束をしていても、そばにいる先生が購入を促したら、子どもは従わなければと思うのではないでしょうか。
良心的な先生もいる
娘のクラスの先生が特殊だったのかは分かりませんが、他のクラスのやり方はちがいました。娘と同学年の別のクラスでは、週に2回Book Fairへ行き、1回目は欲しいものをリストに書く(先生が手伝ってくれる)、2回目は、リストに保護者のサインがあれば、購入できるというルールでした。
先生によって全然違う!結局は親がしっかりしなければ、ということでしょうか。
教訓その3
先生なら正しく導いてくれるだろうと信頼していても、「正しく」の概念が違うことがあります。お金が絡むことは、きちんと確認すべきでした。
親子で話し合おう
失敗は成功の基
我が家は娘がKindergartenのときは、お金を学校に持たせることはしませんでした(Book Fairのときの電子マネーを除く)。それでも、お金に触れる機会は日本にいる時より多いのでたくさんの失敗をしました。
- 友だちや上級生が現金を学校に持ってきている
- 売店やBook Fairで買い物ができる
- 寄付金集めのイベントがある
このため、アメリカの学校に入学する前にお金に関して、もっと親子で話し合っておくべきだったと反省しています。
お金の大切さや使う範囲などは、幼児にはなかなか理解が難しいと思います。さらに、親がいない場所で買い物をするとなると、頭では親の言ったことを分かっていても、実際にそのとおりに行動できなかったりもします。しかし、失敗を通して、娘は、お金について深く考えるようになりました。今では他のお友だちに惑わされることなく、親との約束も守れるようになりました。
おススメのお金に関する絵本
幼児や低学年には、絵本で説明するのが効果的です。幼児・低学年向けのお金の本を探したところ、ピッタリのものを見つけるのに苦労しました。日本では、”お金の教育”というと「お金の数え方」や「お釣りの計算」など算数的要素を指すことが多いようです。
私が見つけた、お金の大切さや使い方を親子で一緒に考えるためのお勧めの本をいくつかご紹介します。このような本を使ってお金のことを親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。